日本で昔から使われている畳は、独特の肌触りや香り・調湿効果など多くの魅力があります。
しかし、他の床材と同じように使い続けるうちに少しずつ傷んでいきます。
「気づいたら変色やささくれが発生していた」なんてことも少なくないでしょう。
本記事では、畳が劣化してしまう主な原因と、日常生活の中で実践できる畳を長持ちさせるコツについて解説します。
畳の寿命

一般的に畳表の寿命は6〜10年、畳床の寿命は10〜20年程度とされていますが、使用頻度や日々のお手入れ状況によって変わってきます。
耐用年数を超えていなくても、表面のイ草が色あせてきたり、乾燥してひびが入ったりした場合は交換のサインです。
また、どれだけ丁寧に使用していても時間とともに素材は傷んでしまうため、定期的に裏返しや表替えをおこなうことが重要です。
そうすることで、畳の寿命を延ばすことができます。
畳が劣化する原因

畳が劣化する理由はひとつではありません。
日々過ごすうちに、さまざまな要因が重なって傷みが進んでいきます。
代表的な原因は以下になります。
湿気・カビ
畳の最大の敵となるのが「湿気」です。
畳の表面に使われているイ草は天然素材で、周囲の湿度を吸い込む性質があります。
そのため、湿度が高い状態が長く続くとカビが生えやすい環境が整ってしまい、傷みが進んでしまうのです。
特に、布団やカーペットを畳の上に敷きっぱなしにしていると、その下に湿気がこもりやすくなるため注意が必要です。
カビが発生すると見た目が悪くなるだけでなく、においの原因にもなってしまいます。
紫外線による変色
畳表のイ草には「クロロフィル」という緑色の色素が含まれており、これが紫外線に当たることで分解されていきます。
その結果、新しい畳の緑色が使い続けるうちに薄くなり、やがて黄色っぽい茶色に変わっていくのです。
日当たりの良い和室では、特に変色が気になりやすいでしょう。
また、窓際に近い畳ほど日焼けが進みやすいため、部屋全体で色むらが生じることもあります。
ダニや害虫の発生
汗や食べこぼしなどが畳に染み込むと、それをエサとする害虫が発生します。
畳に発生する害虫にはツメダニやケナガコナダニ、チャタテムシなどがいて、ツメダニは人を刺すことがあり、かゆみなどの健康被害につながる場合もあります。
また、畳の上にカーペットを敷いている環境だと、湿気によってダニが繁殖しやすくなるため注意が必要です。
摩擦や重い家具による傷み
毎日の歩行や、家具の脚が当たることの摩擦によって畳は少しずつ傷んでいきます。
畳の上を引きずって家具を移動させたりすると、イ草が切れたり破れたりすることもあります。
また、タンスやソファなどの重い家具を同じ場所に置き続けると、畳がへこんで元に戻らなくなることもあるため、重すぎる家具は置かないようにすることも大切です。
畳の劣化を防いで長持ちさせるコツ

畳が劣化する原因がわかれば、対策も立てやすくなります。
劣化を防いで長持ちさせるためには、以下のポイントを押さえて実践してみましょう。
これらを日常的に心がけることで、畳の寿命を伸ばすことができます。
こまめな換気をおこなう
こまめに窓を開けて換気をおこなうことは、畳を長持ちさせるうえで最も重要です。
部屋の湿度が高くなるとカビが発生しやすくなるため、天気の良い日は窓を開けて空気を入れ替えましょう。
冬場は、サーキュレーターを活用して空気の流れをつくるだけでも効果的です。
布団やカーペットを敷きっぱなしにしない
睡眠中には汗をかくため、汗が吸収された布団を畳の上に敷いたままにしておくと、畳との間に湿気がこもってカビやダニが発生しやすくなります。
そのため、布団は敷きっぱなしにせずに毎朝しまって、畳が呼吸できる状態にしてあげましょう。
またカーペットも同様で、敷きっぱなしにするのは避け、定期的にはがして裏側を乾燥させるようにしましょう。
畳の目に沿って掃除する
畳を長持ちさせるためには掃除が欠かせません。
隙間に埃などを取り除くために、こまめに掃除機やほうきでの掃除をおこないましょう。
掃除する際は畳の目に逆らわずに、目に沿っておこなうのが基本です。
また、拭き掃除をする場合は、水拭きは畳を傷める原因になるため避けましょう。
基本的には乾拭きをおこない、汚れが気になる場合は固く絞った雑巾で拭いた後にしっかり乾燥させてください。
直射日光を避ける
変色を防ぐためには、日差しが強い時間帯にカーテンやブラインドを閉めて、直射日光を避けることが大切です。
ただし、換気や乾燥のために短時間日光に当てるくらいは問題ありません。
重い家具をおかない
タンスやソファなど重量のある家具を畳の上に長期間置くと、その部分がへこんだり変形したりしてしまいます。
一度畳がへこんでしまうと元には戻りにくく、見た目が悪くなってしまい、畳の寿命も縮める原因になります。
そのため、基本的には畳の上に重い家具は置かないようにし、どうしても置く場合はできるだけ脚の下にコルクマットや厚みのある板などを敷くなど工夫することが大切です。
畳の劣化が進んだときは「裏返し・表替え・新調」で対応

日常的にこまめなケアをしていても、時間が経てば畳は傷むため、それだけでは対応できなくなります。
もし劣化が進んだ場合は、劣化状況に合わせて「裏返し・表替え・新調」のメンテナンス方法を選びましょう。
「裏返し」は畳表をひっくり返してきれいな面を表にする方法で、2~5年を目安におこないます。
そして、裏返しから数年後に劣化が進んだら、畳表だけを新しいものに取り替える「表替え」をおこない、それでも劣化が進んでしまったら畳床から丸ごと交換する「新調」で対応します。
当社の畳リフォームについては「畳張替え・障子・ふすま張替え」をご覧ください。
まとめ
畳の寿命は畳表で6〜10年、畳床で10〜20年ほどです。
劣化の原因は湿気やカビ、紫外線、ダニ、重い家具によるへこみなどさまざまです。
こまめな換気や掃除、直射日光を避けるといった日々の小さな心がけをおこなうことで、畳の寿命を延ばすことにつながります。
また、傷みが目立ってきたら裏返し・表替え・新調で対応をおこないましょう。
できることから始めて、大切に使い続けることで、畳は長年にわたって快適な住まいを支えてくれるでしょう。
*K*
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