フローリングは現代の床材として最も人気が高く、多くの住宅で採用されています。
自然の木の温かみを感じられる無垢フローリングから、耐久性に優れた複合フローリングまでさまざまな種類がありますが、どれも美しさを長期間保つためには適切なメンテナンスが欠かせません。
しかし、フローリングの正しいお手入れ方法を知らずに、間違ったお手入れ方法をおこなっている方も少なくないでしょう。
間違ったお手入れはフローリングの劣化を早めて、美しさを損なってしまう可能性があります。
そこで本記事では、フローリングの種類別に適切なメンテナンス方法を紹介します。
また、やってはいけないお手入れ方法まで紹介するので、ぜひ参考にしてフローリングを長く美しく保ちましょう。
フローリングの種類
正しいお手入れをするために、まずはフローリングの種類を把握しておきましょう。
無垢フローリング
無垢フローリングは一枚の天然木から作られた床材で、美しい木目と温かい質感が特徴です。
また、時間の経過とともに色味が変化していき、使えば使うほど風合いが増すのも魅力の一つです。
一方、湿度の変化によって伸縮して傷つきやすいという特徴もあります。
無垢フローリングは調湿効果があり、室内の湿度を自然に調整する機能を持っていますが、これによって膨張や収縮が起こりやすくなるのです。
その結果、隙間ができたり反りが生じたりすることがあります。
複合フローリング
複合フローリングは、合板や集成材などの表面に薄い天然木や化粧シートを貼った床材です。
無垢材と比較すると価格が安く、強度があるため割れや反りなどの劣化が発生しにくいという特徴があります。
一方、無垢フローリングのような木の温もり、また調湿効果もあまりありません。
表面の仕上げ材によって、それぞれメンテナンス方法が異なります。
フローリングの正しいメンテナンス方法
フローリングを間違った方法でメンテナンスすると、寿命を短くしてしまう原因になります。
そうならないためには、正しいメンテナンス方法でお手入れをおこないましょう。
基本は乾拭き
フローリングをお手入れする際は、「乾拭き」が基本となります。
まずは、モップやマイクロファイバークロスを使って、ホコリや髪の毛などの小さなゴミを除去します。
この際、木目に沿って拭くとより効果的にゴミを取り除くことができます。
掃除機を使用する場合は、フローリング専用のヘッドを使って、傷つけないよう注意しながらおこないましょう。
回転ブラシ付きのヘッドは、表面を傷つける可能性があるためできるだけ避けることが大切です。
汚れがひどい場合は水拭き
汚れが気になる場合は水拭きをおこないます。
その際、水がフローリングに残ってしまうと反りやカビ・腐食の原因になるため、できる限り水分をなくすことが重要です。
そのため、必ず雑巾やモップを固く絞ってから拭いていきます。
また水拭きが終わった後は、乾いた雑巾などで水分を完全に拭き取って、窓を開けるなど十分に乾燥させることが大切です。
とくに、無垢フローリングの場合は水に弱いため、水拭きはできる限り控えるようにしましょう。
ワックスがけ
ワックスがけには木材の保護や美観の向上など、多くのメリットがあります。
フローリングにワックスがけをおこなうことで表面に薄い保護膜を形成し、水分や汚れ、傷や摩耗から床を守ります。
また、自然な光沢が出ることで美観を向上させ、木目を美しく保ちます。
このように定期的なワックスがけによってフローリングの寿命を延ばし、長期的に美しい状態を維持できるので、半年に1回を目安としてワックスがけをおこないましょう。
フローリング種類別のメンテナンス方法
基本的なお手入れ方法は前述しましたが、フローリングの種類によって適したメンテナンス方法が異なります。
無垢フローリングのメンテナンス
無垢フローリングは、定期的なワックスがけが美しさを保つポイントです。
年に2回程度、専用のワックスを薄く均一に塗布します。
ワックスがけの前には必ず床面をきれいな状態にし、完全に乾燥させることが重要です。
複合フローリングのメンテナンス
複合フローリングは、表面の仕上げ材によってお手入れ方法が異なります。
ウレタン塗装仕上げの場合は、定期的な乾拭きと必要に応じた水拭きで十分です。
オイル仕上げの場合は、年に1〜2回程度専用のメンテナンスオイルを塗布することで、美しい状態を保つことができます。
フローリングでやってはいけないメンテナンス方法
美しいフローリングを長持ちさせるには、やってはいけないことも把握しておく必要があります。
間違った手入れは床材を傷め、高額な修理費用につながる可能性もあるので注意が必要です。
大量の水で掃除をする
フローリングでは大量の水を使った水拭きは避けましょう。
木材は水分を吸収して膨張するため、大量の水をかけてしまうと反りや割れが発生してしまうのです。
さらに、継ぎ目から水分が浸入してしまうと、下地材の腐食やカビの原因となる可能性もあります。
そのため、水拭きをする際は固く絞った雑巾を使うか、専用クリーナーを少量使用しましょう。
また、高温の蒸気を使用するスチームクリーナーも、木材を膨張させて変形させる恐れがあるため、使用を控えるようにしましょう。
アルカリ性や酸性洗剤を使用する
アルカリ性洗剤や酸性洗剤は、フローリングの変色や塗膜の剥がれを引き起こしたりする可能性があります。
そのため、フローリングには使わず、薄めた中性洗剤を使用するようにしましょう。
その際にも、固く絞った雑巾で水拭きをして、終わったら乾拭きをおこないましょう。
まとめ
フローリングの美しさを長期間保つためには、フローリングの種類を理解し、それぞれに適したメンテナンス方法を実践することが重要です。
日常的な乾拭きから長期的なメンテナンスまで、正しい方法でおこなうことで、フローリングの美しい状態を何年にもわたって保つことができます。
フローリングを適切にメンテナンスすることで、美しく快適な住空間を維持するだけでなく、寿命を延ばして住まい全体の価値を高めることにもつながります。
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