少し前だと家の床材はフローリングが多かったですが、畳はさまざまな機能があるため近年見直されている床材です。
床材選びは失敗してしまうと、毎日のようにストレスが掛かってしまうので失敗したくないですよね。
そこで本記事では、床材を決められない!という人のために畳のメリット・デメリットについて紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
畳のメリット
畳のメリットには以下の4つがあります。
保温・断熱効果がある
畳は、イ草や和紙畳など自然素材から作られており、保温性が高いのが特徴です。
そのため、冬の寒い時期でも畳のおかげで足元が冷えにくく、暖房の使用を抑えながら快適に過ごせます。
また、畳の繊維が空気を含みやすいため、断熱効果が発生し電気代の節約にも繋がります。
調湿機能がある
畳は湿気を吸収・放出するため、調湿機能があります。
特に、梅雨の時期に湿気が多い日でも畳が湿気を吸収するので、部屋の湿度が高くなりすぎず快適に過ごせます。
また、乾燥する冬の時期には畳が吸収した湿気を放出するので、加湿器がなくても適度な湿度を保ちやすいです。
リラックス効果のある香りがする
畳に使用されているイ草はいい香りがすると感じる人も多いです。
この香りは、天然素材である「フィトンチッド」と呼ばれる芳香成分が多く含まれて、精神的な安定やリラックス効果を得られます。
特に日本人にとっては懐かしさを感じる場合が多く、特徴的な香りはイ草でしか味わえません。
クッション性がある
畳はクッション性がある床材です。
クッション性があると衝撃を緩和する効果があり、転倒しても大きな怪我を防げます。
そのため、特に子どもがいる家庭では安全面でのメリットが大きく、遊び場として最適です。
また、長時間座っていたり寝ていても膝や腰への負担が掛かりにくいので、高齢者がいる家庭にもおすすめです。
畳のデメリット
畳のデメリットには以下の4つがあります。
汚れやすい
畳は天然素材であるため、汚れが付きやすい点がデメリットです。
特に畳は、飲み物や食べ物をこぼしてシミが残ったり、ペットの爪で表面を傷つけてしまったりする場合が多いです。
最近では、和紙畳や樹脂畳といった汚れが付きにくい素材も選べるため、汚れが気になる人は畳の種類をよく検討しましょう。
湿気が溜まりやすい
畳は湿気を吸収する性質がありますが、その分、湿度が高い環境では湿気が溜まりやすくカビが発生しやすいです。
特に、梅雨時のジメジメした季節には、畳が湿気を吸収しすぎるとカビやダニの温床となる可能性があります。
カビが発生すると健康面でも問題となるので、除湿機を使用したり、風通しをよくするなどの対策が必要です。
凹みができやすい
畳はクッション性がある一方で、重い家具を長期間置いたままにすると凹みができやすいです。
大きなソファや本棚などでも、特に家具の足部分が細いと力が一点に集中して凹みやすくなります。
凹みは時間が経つと元に戻る場合もありますが、定期的に家具の位置を変えたり家具の下に保護シートを敷くなどの対策が必要です。
定期的にメンテナンスが必要
畳は約5年から10年ごとに定期的なメンテナンスをおこなう必要があります。
なぜなら、長年使い続けると畳の表面が色あせたり、傷がついたりして劣化するからです。
そのため、劣化を防ぐには数年おきに畳の表面を新しく交換する「表替え」や、畳を裏返して再利用する「裏返し」が必要となります。
畳のメンテナンスはコストもかかりますが、長期間にわたって快適に使用するためには必要不可欠です。
畳の種類
畳はそれぞれの素材の特徴を理解し、自分に合った畳を選ぶとよいでしょう。
以下に畳の種類を紹介します。
イ草畳
イ草畳は、天然のイ草という植物を使って作られた畳です。
イ草は自然由来の素材であるため、畳独特の香りが生まれリラックス効果をもたらします。
また、湿度の調整機能にも優れており、湿気を吸収・放出して快適な室内環境を保つ役割を果たします。
イ草は柔らかく温かみがあるため触り心地も良いですが、その反面、湿気や汚れに弱い性質があるので定期的なお手入れが必要です。
和紙畳
和紙畳は、イ草の代わりに特殊な加工を施した和紙を使って作られた畳です。
和紙は耐久性が弱い印象がありますが、現在の和紙畳では樹脂コーティングが施されているので、イ草畳に比べてカビや汚れに強くなっています。
また、和紙畳はカラーバリエーションが豊富で現代的なデザインの部屋にも馴染みやすく、メンテナンスが簡単なのも特徴です。
ただし、イ草畳ほどの自然な香りやリラックス効果は期待できないので、人工的な素材感を好まない人には不向きです。
樹脂畳
樹脂畳は、樹脂という人工素材を使って作られた畳です。
プラスチックの一種なので耐久性や耐水性に優れているのが特徴であり、特に湿気の多い地域やペットがいる家庭に適しています。
しかし、イ草畳や和紙畳に比べて触り心地が硬く、自然素材の温かみを感じにくいです。
また、見た目が人工的になるため、伝統的な和室にはやや馴染みにくいのもデメリットとしてあります。
畳とフローリングどちらがいいの?
畳とフローリングのどちらが良いかは、使うスペースや生活スタイルによって異なります。
以下では、畳が向いている場合とフローリングが向いている場合を紹介します。
畳が向いている場合
畳は、小さい子どもがいる家庭やリラックスした空間を求めている人に向いています。
なぜなら、畳はクッション性が足に優しく、子どもが走り回ったり転倒した際にも怪我のリスクを減らせるからです。
また、畳の自然な香りはリラックス効果を高めるので、部屋全体がリラックスして過ごせる空間にもなります。
畳のある部屋は、子供が走り回ったりくつろげるスペースになったりするので、快適な日常生活をおくれるようになるでしょう。
フローリングが向いている場合
フローリングは、モダンで洗練されたデザインを好む人や、掃除がしやすい空間を求める人に向いています。
なぜなら、フローリングは表面が平滑であるため、ほこりや汚れが目立ちにくく、掃除機やモップで簡単に汚れを取り除けるからです。
また、フローリングはデザインの幅が広く、木目調やスタイリッシュなパターンなど部屋全体のインテリアに合わせられます。
特にモダンな空間作りを重視する家庭にとって、フローリングはその洗練された見た目で部屋を引き立てる空間になるでしょう。
まとめ
畳は、保温・断熱効果や調湿機能があったり、リラックス効果のある香りがしたりとさまざまなメリットがあります。
しかし、湿気や汚れに弱く劣化しやすいので、ほこりや汚れを取り除くなどの定期的なメンテナンスが欠かせません。
掃除機を使用する際は、畳の目に沿ってやさしくかけると畳表の繊維を傷めずに清潔に保てます。
もし、適切なメンテナンス方法が分からないという人は、業者に相談してみると正しい処置を提案してくれるでしょう。
当社の畳張り替えについては「畳張替え・障子・ふすま張替え」をご覧ください。
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